2009年6月4日木曜日

1X08A110 なかむらたける A++






「少年の記憶」
その場所に行けばたちまちのうちに少年時代の記憶を取り戻せるような場所の、その雰囲気や、風や、川の流れを丁寧に掘り起こすように、精巧なドローイングが描かれている。みずみずしい夏の光を感じさせるようなドローイング。(池村)

1X08A133 福井 貴英 A++






「教会、廃墟、またはその原初」
天井に穿たれた穴から射し込む光に、作者は教会や廃墟に似た光の硬貨を見出したのだろう。ドローイングでは、光に貫かれた人物が印象的に描かれ、作者の光に対する感覚が伝わってくる。が若干情緒的過ぎる印象があり、表現方法に対してもっと意識的になった方が良いと思う。(鈴井)

1X08A097 田中 信彦 A++






「階段」
黒い階段・白い階段が堆肥的に構成されている。昇る方向も交錯している。日常の階段があるときある場所で、身体に微妙な変容の感覚を与えることはある。包む壁が歪み、段板が揺らぎ、空間が動揺する。日常性の中の、意識の断絶・隙間を主題にした作品と言える。(入江)

1X08A174 吉川 由 A++






「ゆだねる」
場所—身体—空間という課題に対して日常の中で身体で感じるフワッと浮遊するような感覚を表現している作品。ある物体に対してその切り取り方で生まれる余白によってその感覚を表現したのがおもしろい。ドローイングも模型もスッキリときれいに同じような表現でまとめてあり好感が持てる。(金谷)

1X08A087 高橋 洸介 A++






「終着点」
地中に深く深く掘り込まれた井戸の空間性が、そのまま突如として地中に表れたような作品。重厚な空間を内包することで強烈な存在感を発散している。(箕原)

1X08A059 Shinichi Saito A++






「underwear/church」
男性用のパンツの形をして教会の模型が、実際にパンツを用いて作られている。何故教会がパンツの形なのか!?それは全く語られていないが、教会という西洋建築空間の祖型ともいうべきものを、立体裁断された男性用のパンツの内部として唐突に存在させていることに、いかなる空間も建築空間として成り立ちうるという主張が見られると言うべきなのであろうか?(池村)

1X08A145 松岡 啓太 A++






「live」
樹木を1本植えると風景がガラリと変わると言われている。木は場所、空間に密接に関わっている。また、日常目につく木は、年月たつと人々の記憶につながる。はりがね等で力強く木を表現した点が成功している。作者の力量があらわれている作品。(日置)